帰国発展研究 2018年~2020年
研究代表者 森田 穂高(一橋大学経済研究所・教授)
 

UPDATES

セミナー・研究会
07.24.2019

2019年7月17日(水)18:30~20:30 20:45~22:00
一橋講堂1階 特別会議室

南和気氏(SAPジャパン株式会社 人事・人財ソリューションアドバイザリー本部・北アジア統括本部長)
「グローバル経営を支える人事戦略」

0052a6.png
昨今インターネットやロジスティクスにより事業スピードが加速している中、グローバルな人事マネジメントのあり方に関してお話しいただきました。概要は以下の通り。グローバルな人事モデルは主に、セントラル人事、マルチナショナル人事(現地化)、インターナショナル人事(無国籍化)に分けられ、どの人事モデルを選択すべきかどうかはビジネスモデルによって決定されます。また、企業単位で人事モデルを画一化するのではなく、部門や事業部ごとに人事モデルを組み合わせることもあるそうです。タレントマネジメントや後継者育成計画(サクセション・プラン)に関してもお話しいただき、目標設定の仕方により組織のパフォーマンスが異なることや、個人の価値観やスキル、経験を踏まえた育成計画が重要であるとのことです。従業員世代の違いと人事制度の関係に関して活発な質疑と議論が行われました。


山内麻理氏(国際教養大学 客員教授)
「グローバル競争と人事制度の多様化」

4d4398.png
人事制度の多様化に関してグローバル競争圧力の観点からお話をいただきました。概要は以下の通り。企業の戦略は各国の制度(労使関係や教育訓練制度など)と強く相関しているそうです。また、昨今の企業戦略にまつわる実証研究では国ごとの違いが薄れる一方、国の中で多様化する傾向が示されているそうです。日本が得意な産業においては、日本的特徴が強く見られるとの仮説を立て検証した結果、機械・電機産業で外資も日系の企業も日本的特徴が強い傾向が確認されたそうです。この調査結果を踏まえ、金融サブセクター間の多様化に着目したところ、規制緩和後のグローバル競争圧力の違いが雇用システムの多様化と国際的収斂に影響している可能性があることがわかったそうです。また、アングロサクソン型の自由市場主義的雇用システムと欧州型の調整市場主義的雇用システムとの比較という観点から、ドイツのSAPの企業・人事戦略をどのように位置づけるべきかなどに関して活発な質疑と議論が行われました。

セミナー・研究会
06.27.2019

2019年6月21日(金)18:30~20:30
一橋講堂1階特別会議室

テーマ「企業におけるリーダーシップの本質は何か」

岩井 克人氏(国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科 ・特別招聘教授)
「日本的経営の新しい形を求めて」

0052a6.png
「会社は株主のもの」という「会社論」と「経営者は株主の代理人」という「コーポレート・ガバナンス論」がともに理論的な誤謬であることを起点として、会社の経営者とは何かに関してお話をいただきました。概要は以下の通り。会社(法人企業)は、株主に所有されるようなモノとしての側面と、会社資産を管理し、契約を結び、訴訟を起こすヒトとしての側面を持ち合わせています。組織特殊的人的資本に強みを持つような日本の会社経営者は、従業員組織の代表として忠実義務に従おうとするあまり、リスクを取ってイノベーションを創出する企業活動を抑制してしまう傾向があります。一方で、米英の会社経営者のように、株主の短期的利益を最大化するように企業活動を行うと創造的な仕事をする従業員の育成が難しくなる可能性があります。適切なイノベーション活動を行うような経営者の育成のためには、会社のモノとしての側面とヒトとしての側面とのバランスが重要であるとのお話をいただきました。Googleが導入している種類株やポスト産業資本主義における人的資本の習得に関して、活発な質疑と議論が行われました。


吹野 博志氏(吹野コンサルティング代表取締役社長,元デルコンピュータ株式会社代表取役会長)
「私は何故,転職・起業をしてきたか?」

4d4398.png
自身の転職・起業経験に基づき、良い会社経営者とは何かに関してお話をいただきました。概要は以下の通り。会社の設立期やグローバルに展開する大企業期など、企業の各発展段階において経営者に求められる役割や能力が異なります。経営者や起業家のインセンティブに共通して言えることは、金銭的な報酬のみならず、他の会社や経営者がまだ実施していないような新ビジネスを展開したい(実現したい)という情熱・使命感が強いことです。また、シリコンバレーでの経験より、かつて製造業で行われたキャッチアップ型とは異なる施策、すなわちinnovation, inventionをベースにした事業展開が日本の会社には必要であるとのお話をいただきました。GAFAによるプラットフォーム独占と今後の日本の会社のあり方などに関して、活発な質疑と議論が行われました。

お知らせ
05.31.2019

2019/7/17(水) 18:30~20:30 20:45~22:00
一橋講堂 1階 特別会議室


南和気氏 (SAPジャパン株式会社 人事・人財アドバイザリー本部 北アジア統括本部長)
「グローバル経営を支える人事戦略」

山内麻理氏 (国際教養大学国際教養学部 基盤教育 社会科学・客員教授)
「グローバル競争と人事制度の多様化」

お知らせ
05.30.2019

2019/6/25 (火) 15:30~17:00
第2研究館 2階 小会議室 (217室)

室岡 健志 (大阪大学大学院国際公共政策研究科)

"Market Competition and Informal Incentives"

お知らせ
05.29.2019

2019/6/21(金) 18:30~20:30
一橋講堂 1階 特別会議室

テーマ「企業におけるリーダーシップの本質は何か」

岩井克人氏 (国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科 ・特別招聘教授)

「日本的経営の新しい形を求めて」

吹野博志氏 (株式会社吹野コンサルティング・代表取締役社長)

「私は何故,転職・起業をしてきたか?」

- お知らせの一覧はこちらです。